前田 宗令
マエダソウレイ
小堀遠州流師範
キャリア 35年
日本語 (流暢)、
英語(カタコト)
親和的 | 個性的 | |
もの静か | 談笑好き | |
カジュアル | フォーマル | |
社交的 | 保守的 | |
協調派 | こだわり派 |
- 出身地
- 東京都目黒区駒場
- 今住んでいる場所/街で一番好きなところ・穴場
- 日本民藝館
- 今まで行った中で一番好きな旅行先とエピソード
- 新婚旅行で行った奈良。奈良公園の中の旅館の離れの部屋で、朝、鹿のノックで目覚めたこと。
- 好きな食べ物
- 和食、フレンチ
- 好きな季節
- 新緑のころ、苔の美しい庭が好き。
- 好きな色
- 和色。配色の美しさ。
- 好きな言葉
- 和光同塵。偉ぶらない、知ったかぶりをしない、
- 今一番熱中していること
- この何日か、暑い日が続いているので水出しのコーヒーを入れている。
- 家族構成
- 妻と大人の男女の子ども。
- ペット
- 猫2匹
- 休日の過ごし方
- 毎日が日曜日。庭掃除、食べ歩き。
- 趣味
- 映画、写真、風呂。
- 長所・得意なこと
- お茶の泡を良く点てられます。
- 短所・苦手なこと
- 自動車に乗ることが多く、あまり歩かない。
心を通わせ「一座建立」の瞬間をご一緒に
体験談評価
★★★★★
4.6
トラベラー参加形態
友人・同僚と | |
---|---|
ひとりで | |
カップルで | |
夫婦で | |
家族で | |
小さな子供連れで |
- 得意分野(仕事編)
- 茶道の歴史、美術、建築、哲学
- 得意分野(プライベート編)
- 食べ歩き
- この仕事に就いたきっかけを教えてください
- 茶室を作ったあとしばらくして、スイスからお客様を招く機会がありました。その時日本文化のすばらしさに非常に感激され、それほど喜ばれるならば、外国からのお客様をもてなすことを仕事にしようと思い、Veltraに掲載をお願いしました。
- 仕事のやりがい、やっていて良かったと思うことは?
- エチオピアからのお客様が見えた時のことです。露地を通って蹲(つくばい)を使い入席。「一服差し上げます。」と袱紗をさばき始めた時、その女性が突然泣き始めました。手を止めて訳をうかがうと、「静かな中で、袱紗をさばく音、釜の湯のたぎる音、蹲の筧の水音を聞くうち、非常にスピリチュアルな思いにとらわれ、涙が出てしまいました。」それを聞いた同席の女性たちも涙ぐみ、一堂しんみり。長年生きてきて、こんなに女性を泣かせたことは初めてのことで、ちょっと戸惑ってしまいました。
とはいえ、それほどお茶の世界に深く入っていただけたことはとても印象深く、体験の席を設けてよかったという思いを強くしました。
- いつも心掛けていることは何ですか?
- 露地の掃除。季節、お客様にふさわしい席の設え。
- 目標や夢を教えてください
- 和敬清寂のお茶の世界を、味わっていただく。
- お客様にメッセージをお願いします
- 「一座建立」という言葉があります。亭主だけではお茶席はできない。お客様があって初めて席はできあがる。どのような席を作り上げるかは、両者の働き。とはいえ、駒場・和楽庵のモットーは、「おいしく、楽しく、綺麗さび」。かたくならずに、お茶の世界を楽しんでください。
前田 宗令さんに寄せられた体験談
- 美術館級の茶碗でお茶をいただけました。
- ★★★★★
- お茶席は初めてという友人と二人で伺いました。大寄せのお茶会には何回か行ったことがありますが、二人だけの席は初めて、若干緊張して席に臨みました。
お掃除の行き届いた露地を通って席に入るとお香の良い香り、床、炉、釜、棚、水指などを拝見して席に着くと、お点前が始まりました。甘いお菓子をいただいたあとの高麗のたっぷりとしたお茶碗でいただくお濃茶のおいしさは格別。床にかけられたお軸は先代の小堀宗通お家元の「本来無一物」。釜は遠州好みの糸目釜。棚は真塗りの袋棚、と説明を聞きながら、ゆっくりとお茶をいただき、お道具を拝見することができました。
いったん席を出て、薄茶になると、床には一輪の水仙。風炉先屏風、棚、水指もあらたまり、障子のすだれをはずして明るくなった席は、まるで雰囲気が変わっていました。いろいろなお道具や、お茶の歴史の話などをしているうちに時間も過ぎ、2時間を越えてしまいました。
お茶を二服いただく間に、すごく贅沢な楽しい時間を過ごすことができました。着物を着て伺ったのですが、お茶の席の雰囲気を一緒につくりあげて楽しむためには、とても良かったと思いました。
お茶会というと、開かれる日時が限られていますが、この企画では参加者の都合に合わせて時間が決められるので、とてもよいとおもいました。お祝いや法事などの席も用意していただけるとのことでしたので、自分なりの席をお願いできるかなと楽しみに思いました。
帰りにはお近くの日本民藝館によったのですが、何とそこに展示されている朝鮮の茶碗が、つい先ほどお濃茶をいただいたお茶碗とそっくり。なんだかうれしくなりました。この次には、お食事のついたコースを頼みましょうねと、お友達と話しながら帰り道をたどりました。
- 楽しませていただきました
- ★★★★★
- お茶会は、もう何年振りだったでしょうか、学生時代の部活動以来でしたが、今回、お友達に誘われ参加しました。
渋谷から井の頭線で2つめ、駒場東大前の閑静な住宅地に和楽庵はありました。
綺麗に掃き清められ打ち水された広い玄関には、大きな花器に季節のお花が品よくいけられ、これから始まるお茶会へのドキドキと期待感をかきたててくれました。
玄関脇の木戸をすすむと、つくばいがあり手と口を清め、にじり口から、茶室に入り、いよいよお茶会です。
程よい緊張感の中、お作法を教わりながら上品な主菓子とお濃茶をいただき、中立ちの後、お干菓子と薄茶をいただきました。
皆でその空間を共有し、和敬静寂の世界を堪能しました。
日本の文化に触れたいなあと思う時、その一室の中で、お華も、書もお道具も、立ち居振舞いまでも体験できるのは素晴らしく思います。
ご亭主ご夫婦のお人柄でしょうか、気構えることなく、小堀遠州流の綺麗さびのお茶を楽しませていただきました。
学生時代にはわからなかった、おとなの遊びを体験した素敵な時間でした。
ありがとうございました。
- 海外の友人と参加しました
- ★★★★★
- 日本を旅行中のフランス人の友人に「Tea Ceremony」を体験してみたいと言われ、今回はこちらの薄茶体験コースに2名で参加させていただきました。
友人のみならず私の方も茶道の知識がゼロの上、予約を入れたのが前日午後であったせいもあり、全く予習なしの状態で当日に臨みました。
当日、最初は少々緊張気味でしたが、大変穏やかでフレンドリーな先生や奥様に迎え入れられておしゃべりする間にすっかりリラックスしてしまい、マイペースで初の茶道体験を満喫することができました。友人にとっては全ての物事が新鮮で大変興味深かったようで、さまざまな質問をしていました。
予約の際に大まかな年齢や性別のアンケートがあったのですが、その情報に基づいて当日のお菓子や使用する道具類を選定いただいたそうで、そのお心遣いにも感銘を受けました。
いただいたお菓子がとても美味しかったため、お店の情報を教えていただき体験終了後に歩いて向かったのですが、時間が遅かったため既にクローズしていました。今度あらためて買いに行こうと思っています。
友人は念願のTea Ceremonyを体験できて心から満足していました。機会があればぜひまた参加したいとのことでした。